廃車手続きに必要な書類は人によって様々です。
ご自身がどのケースに当てはまるか確認してみましょう。
- 廃車手続きに必要な書類って何?
- 廃車買取を依頼したけど、必要な書類を忘れてしまった
この記事では、廃車買取・廃車手続きの必要書類のお悩みを全て解決できます!
運輸支局で記入する書類の記入例も丁寧に記載しています。
- 現役の車の査定士
- これまでに口コミで買取した車は3000台以上!
- 現在、廃車買取専門店「ロマリアオート」として独立
- 廃車に必要な書類は、以下の3パターンで異なる
・「永久抹消」か「一時抹消」
・「普通車」か「軽自動車」
・「自分でする」か「業者に依頼する」 - 必要書類は紛失していても再発行や、追加の書類で代替できる
- 業者に依頼する場合、廃車を検討しているなら廃車買取業者に依頼するとお得
目次
廃車時の必要書類は3パターンある
廃車に必要な書類は下記の3パターンで変わります。
- 「一時抹消登録」(以下、一時抹消)か「永久抹消登録」(以下、永久抹消)
- 「自分で廃車手続きを行う」か「業者に依頼するか」
- 「普通車」か「軽自動車」
廃車と聞くとスクラップのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、それだけではありません。
廃車には「一時抹消」と「永久抹消」があります。
一時抹消は、車の使用を一時的に止める手続きです。
永久抹消は、字の通り、永久に乗られなくする手続きです。
永久に乗れなくする=車の解体が伴い、物理的になくなります。
廃車手続きは、「自分で廃車手続きを行う」か「業者に依頼するか」によっても異なります。
大切なことなので結論から言うと「業者に依頼する」方がおすすめです。
コストカットの為にご自身で廃車の手続きをしようと検討中の方や、ディーラーや中古車買取店に持って行こうと検討している方がいたら、損をする可能性が高いと言えるでしょう。
廃車手続きをするならば、廃車買取の専門店に任せる方が断然お得です。
廃車買取業者に依頼するのをおすすめする理由
- 廃車手続きを無料で代行してくれて、車も買い取ってくれます。
- 廃車手続きに必要な書類は廃車手続きをする人の状況によって異なります。
- 「普通自動車」と「軽自動車」によっても必要な書類は違います。
- 廃車買取業者に依頼すると手続きに必要な書類は廃車買取業者が全て教えてくれるので、必要書類を調べる手間が省けます。
※ただし業者によってサービス内容は様々です。業者は慎重に選びましょう。
廃車する人の状況によって、必要な書類は様々で複雑ですが、わかりやすく解説していきます。
まずは普通車から解説します。
普通車の廃車買取・廃車手続きに必要な書類
廃車手続きをするために「全員が必要な書類」と「追加で必要な書類」があります。
追加で必要な書類は、廃車する人によって「所有者が誰であるか」「該当の車を所有している期間の引っ越しの有無」「ローンが残っていないかどうか」等に状況に応じて書類を用意します。
ですので、追加で必要な書類は不要の方もいます。
まずは全員が必要な書類から解説します。
永久抹消登録に必要な書類
永久抹消をする場合、全員が必要な書類は以下6点です。
自動車検査証(車検証) | 車内に置いてあることが多い |
リサイクル券 【見本】 引用元:自動車リサイクルシステム | 車検証を一緒に保管していることが多い 自分で廃車手続きした場合は解体業者から「移動報告番号」と「解体完了日」を確認しておく (※のちに申請書を記載するときに必要) |
自賠責保険証 | 車検証と一緒に保管している場合が多い |
ナンバープレート | 前後2枚 |
実印 | 所有者の印鑑 ※代理人が申請するときは実印を押印した委任状が必要 |
印鑑証明書 | 所有者の印鑑証明書。発行日から3か月以内の原本。 市区町村の役所もしくはコンビニで取得できます。 ※自治体によってはコンビニで取得できない場合もあります。 |
【自分で廃車手続きを行う場合】は運輸支局で以下の書類を記載します。
永久抹消登録申請書 (OCR申請書第3号様式の3) | ダウンロードでの使用可。記入例 機械に通すため必ずA4サイズのコピー用紙で印刷しましょう。 (印刷の注意事項はこちら) |
手数料納付書 | 永久抹消の場合手数料は無料ですが、ナンバープレート返却の際用紙に押印してもらうので必要です。 |
自動車税・自動車取得税申告書 | 運輸支局と同じ敷地内にある、自動車税事務所の窓口で車検証を見ながら記載します。 地域によっては運輸支局内にあります。 |
事業用自動車等連絡書 | 黒ナンバーの時のみ必要。記入例 |
廃車買取業者などに依頼する場合は上記の自分で廃車手続きを行う場合の書類の記入は不要です。
【業者に依頼する場合受け取る書類】は以下の2つです。
続いて【廃車する人の状況に応じて追加で必要な書類】を紹介します。
所有者がディーラーや信販会社(ローン会社)の場合 | 所有権解除依頼書(※1) |
車検証と印鑑証明書の住所が異なり、引っ越しが1回の場合 | 住民票 |
車検証と印鑑証明書の住所が異なり、引っ越しが2回以上の場合 | 戸籍の附票 |
結婚や離婚で名字が違う場合 | 戸籍謄本 |
所有者が亡くなっている場合 | 住民票の除票 |
(※1)所有権解除依頼書はディーラーやローン会社に問い合わせをすれば持っている場合がほとんどです。
所有権解除依頼書以外は市区町村の役所で取得できる書類です。
一時抹消登録の場合
一時抹消の場合は、自分で廃車手続きを行います。
自動車検査証(車検証) | 車に置いてある場合が多い。 |
実印 | 所有者の印鑑 ※代理人が申請するときは実印を押印した委任状が必要 |
所有者の印鑑証明書 | 所有者の印鑑証明書。発行日から3か月以内の原本 市区町村の役所もしくはコンビニで取得できます。 ※自治体によってはコンビニで取得できない場合もあります。 |
ナンバープレート | 前後2枚(正式には自動車登録番号標) |
手数料納付書 | 運輸支局で用紙をもらいます。 自動車検査登録印紙(350円)を貼り付けます。 キャッシュレスの場合はその旨を記載します。 |
一時抹消登録申請書 (第3号様式の2) | 運輸支局で用紙をもらうか、ダウンロードでの使用可。 【記入例】 機械に通すため必ずA4サイズのコピー用紙で印刷しましょう。 (印刷の注意事項はこちら) |
事業用自動車等連絡書 | 黒ナンバーの時のみ必要。【記入例】 |
一時抹消の手続きをすると「登録識別情報等通知書」というものを受け取ります。
登録識別情報等通知書は最終的に永久抹消するときに必要となりますので大切に保管しておきましょう。
解体届出
解体届出は普通車を一時抹消した後に永久抹消する場合のことを指します。
解体届出で必要な書類は以下です。
登録識別情報等通知書 | 一時抹消をした時に受け取る用紙 |
永久抹消登録申請書 (OCR申請書第3号様式の3) | ダウンロードでの使用可。 機械に通すため必ずA4サイズのコピー用紙で印刷しましょう。 (印刷の注意事項はこちら) |
リサイクル券 | 解体したときの「移動報告番号」と「解体完了日」が必要 (移動報告番号は解体した業者から連絡があります。) |
【業者に依頼する場合】は、「リサイクル券」と「登録識別情報等通知書」を用意します。
解体届出は、一時抹消の時に必要な書類を提出しているので、永久抹消に不足している書類を用意します。
軽自動車の廃車手続きに必要な書類
軽自動車の廃車手続きは普通車よりも比較的簡単になっています。
解体返納する場合
軽自動車の永久抹消は「解体返納」と呼びます。
「自分で廃車手続きを行う」か「廃車買取業者に依頼するか」で必要な書類は変わります。
廃車買取業者に依頼する方が用意する書類は少なく、簡単です。
解体返納に全員が必要な書類から解説します。
解体返納に全員が必要な書類
自動車検査証(車検証) | 車内に置いてあることが多い |
ナンバープレート | 前後2枚 紛失している場合は「車両番号標未処分理由書」を記入する |
リサイクル券 【見本】 引用元:自動車リサイクルシステム | 車検証と一緒に保管してあることが多い。 解体したときの「移動報告番号」と「解体完了日」が必要 (移動報告番号は解体した業者から連絡があります。) |
印鑑 | 認印でよい |
事業用自動車等連絡書 | 黒ナンバーの場合のみ必要 |
【自分で廃車手続きを行う場合】
ご自身で廃車手続きを行う場合は、車の解体業者を探し、解体を依頼するところから始まります。
解体完了後に「移動報告番号」と「解体完了日」の連絡があるので受け取ります。
(連絡方法は解体業者によって様々で、電話連絡やネットで確認等)
移動報告番号は運輸支局で申請書を記入する際に必要となります。
以下は軽自動車の解体返納に必要な書類です。
解体届出書 (軽第4号様式の3) | 解体届出記入例 ※重量税還付の有無 代理人が申請する場合 代理人が還付金も受け取る場合 上記がケース別で記載されているのでご確認の上ご利用ください。 (引用元:軽自動車検査協会) |
使用済自動車引取証明書【見本】 (リサイクル券と一緒につながっています) 引用元:自動車リサイクルシステム | 軽自動車を解体業者に依頼し、解体が完了したら、業者から交付されます。 「使用済み自動車引取証明書」に記載された移動報告番号を記入します。 |
申請依頼書 | 代理人が申請する場合に必要。 |
軽自動車税(種別)申告書(報告書) | 軽自動車検査協会の窓口でもらえます。 |
※車検証の所有者と使用者が異なる場合には、「解体届出書」に所有者の認印と署名が必要です。
一時使用中止の届出する場合
軽自動車の一時抹消のことを指します。
一時使用中止をする場合は、自分で手続きをします。
一時使用中止の届出後解体返納する場合
軽自動車を、普通車でいうところの一時抹消後に永久抹消したい時必要書類です。
所有者の印鑑 | 認印でよい |
使用済自動車引取証明書【見本】 (リサイクル券と一緒につながっています) 引用元:自動車リサイクルシステム | 車の解体を業者に依頼し、解体が完了すれば業者から交付されます。 「使用済み自動車引取証明書」に記載された移動報告番号が必要となります。 |
解体届出書 (軽第4号様式の3) | 解体届出記入例 ※重量税還付の有無 代理人が申請する場合 代理人が還付金も受け取る場合 上記がケース別で記載されているのでご確認の上ご利用ください。 (引用元:軽自動車検査協会) |
その他必要なもの
- 所有者と使用者の名義が異なる場合はそれぞれの認印
- 車検証に記載の所有者の住所が現住所と違う場合は住民票
廃車手続きに必要な書類を紛失した場合
ナンバープレート
ナンバープレートを紛失している場合、国土交通省のホームページでは以下の通りです。
自動車登録番号標が盗難又は遺失等により返納できない場合は、返納できない旨及び届出警察署名・届出日・受理番号の記載、並びに所有者又は使用者の記名のある理由書
引用元:自動車検査登録綜合ポータルサイト
自動登録番号標とはナンバープレートのことです。
車盗難などでナンバープレートを紛失している場合は、警察で盗難届を出し、盗難届の受理番号を発行してもらいます。
廃車手続きの必要書類に「理由書」を追加して提出します。(引用元:国土交通省 理由書)
この理由書に盗難届を提出した警察署名・届出日・受理番号・所有者もしくは使用者を記名し、廃車手続きの際に提出すれば、ナンバープレートが無くても運輸支局で廃車手続きが可能です。
盗難などでナンバープレートを紛失した場合、運輸支局で再発行することもできます。
ただし、今回は廃車手続きをする車ということが前提です。
これから廃車手続きをしようとしている車に、新しいナンバープレートを付ける必要はないでしょう。
車検証を紛失している場合
車検証を紛失した時は、普通車は運輸支局か自動車検査登録事務所、軽自動車は軽自動車検査協会で再発行が可能です。
全国の運輸支局、自動車検査登録事務所の検索はこちら
軽自動車検査協会の場所の検索はこちら
手数料は300円です。
使用者本人が申請する場合の基本的な必要書類は、以下の通りです。
1. 申請者本人を確認できる書類 (次のいずれかの書類)
引用元:国土交通省東北運輸局
・ 運転免許証
・ 健康保険の被保険者証
・ 住民基本台帳カード
・ 在留カード
・ 特別永住者証明書
2. 申請書(第3号様式) ※OCR申請書の印刷等に関する注意事項
3. 手数料印紙(検査登録印紙) 300円
代理人が申請する場合以下の通りです。
1. 使用者が記名した委任状 ⇒ 様式
引用元:国土交通省東北運輸局
2. 再交付に係る使用者の理由書 ⇒ 様式(遺失・紛失) 様式(盗難)
3. 代理人本人を確認できる書類 (次のいずれかの書類)
・ 運転免許証 ・ 健康保険の被保険者証
・ 住民基本台帳カード
・ 在留カード
・ 特別永住者証明書
4. 申請書(第3号様式) ※OCR申請書の印刷等に関する注意事項
5. 手数料印紙(検査登録印紙) 300円
リサイクル券を紛失している場合
リサイクル券を紛失しても、再発行はできませんが、「自動車リサイクルシステム」のホームページ内からリサイクル券の代わりとなる「自動車リサイクル料金の預託状況」というものを印刷できます。
印刷方法については以下の通りです。
印刷方法はこちらから確認できます。
(引用元:自動車リサイクルシステム)
自賠責保険証を紛失した場合
ご契約の保険会社へ申請をします。
保険会社によって手数料は異なるようですが、無料のところが多いようです。
実印
印鑑登録をした印鑑(=実印)を紛失した場合は住んでいる自治体の役所でを提出します。
印鑑登録の廃止届は登録印鑑亡失の届出等呼び方は自治体によって様々です。
新しい印鑑証明書が必要な場合は、新しく別の印鑑登録を申請します。
届出、申請の方法は以下の通りです
持参するもの
本人が印鑑登録の廃止届だけ行う場合 | 印鑑登録証+本人確認できるもの |
本人が印鑑登録の廃止届 +新しい印鑑登録を行う場合 | 印鑑登録証・登録する印鑑・本人確認書類 |
代理人が印鑑登録の廃止届だけ行う場合 | 鑑登録証・委任状・代理人の本人確認書類 |
代理人が印鑑登録の廃止届 +新しい印鑑登録を行う場合 | 印鑑登録証、登録する印鑑、委任状、代理人mp本人確認書類 |
顔写真付きの本人確認書類(運転免許証・パスポート等)を提示すれば即日で印鑑登録ができます。
ただし、自治体によって申請方法が異なる場合もありますので、念のため確認しましょう。
運転免許証の紛失
運転免許証を紛失し不携帯のまま車の運転をすることは、法律で禁じられています。
運転免許証を紛失したらすぐにに再交付の手続きを取り、再交付されるまでは運転してはいけません。
再交付の申請は、各警察署でできます。
持参するもの
写真1枚 | 6か月以内に撮影した無帽・正面・上三分身・無背景のもの、 大きさは、縦3センチメートル×横2.4センチメートル |
黒または青のボールペン | |
再交付手数料 | 2,250円 |
本人確認できる書類 | 健康保険証・パスポート(住所が記載されたもの) 社員証・学生証・預金通帳・個人番号カード(通知カードは不可)等 |
写真は警察署で撮影してもらうことも可能ですが、持参する方がスムーズに手続きを行えます。
運輸支局で記入する用紙の記入例まとめ
ご自身で手続きする場合や、読んでいるあなたが業者の場合便利です。
運輸支局にも記入例は貼ってありますが、事前に記入しておきたい場合はご参考下さい。
一時抹消登録申請書(引用元:国土交通省) | 普通車に必要 |
永久抹消登録申請書 (引用元:国土交通省) | 普通車に必要 |
自動車税・自動車取得税申告書 (引用元:総務省HP) | 普通車に必要 該当ページは7頁 |
自動車検査証返納届出書・自動車検査証返納証明書交付申請書 (引用元:軽自動車検査協会) | 軽自動車に必要 |
委任状(引用元:国土交通省近畿運輸局) | 業者や代理人に依頼する場合 普通車・軽自動車共に必要 |
譲渡証明書(引用元:国土交通省近畿運輸局) (記入例付き) | 業者や代理人に依頼する場合 普通車に必要 |
また、廃車手続きを行う場所も車種によって異なります。
詳しくは廃車手続きを行う場所はどこ?をご覧ください。
【まとめ】廃車買取業者に依頼すると必要書類は簡単に揃えられる
- 廃車に必要な書類は、以下の3パターンで異なる
・「永久抹消」か「一時抹消」
・「普通車」か「軽自動車」
・「自分でする」か「業者に依頼する」 - 必要書類は紛失していても再発行や、追加の書類で代替できる
- 業者に依頼する場合、廃車を検討しているなら廃車買取業者に依頼するとお得