車を1円でも安く買いたいや売りたいと思った時に、ちょっと知っている方ならオークションという選択肢も出てくると思います。
- 個人オークションについて知りたい
- 業者向けオークションについて知りたい
- 落札をしたい
- 入札をしたい
- 車のオークションを利用してみたい
車のオークションに関する疑問この記事で全て解決できます
「個人オークション」「業者向けオークション」「落札の場合」「出品の場合」車のオークションについての情報をギュッと詰めこみました。
情報量は正直多めです。
ですので、ご自身に該当するところだけを読んでも大丈夫です。
しかし、「買う側」「売る側」の両面を知ることで損をする確率が格段に減らせるはずです。
また、オークションが初めてという方にもわかりやすく解説しています。
ぜひ最後まで読んでみてください。
- 現役の車の査定士
- これまでに口コミで買取した車は3000台以上!
- 現在、廃車買取専門店「ロマリアオート」として独立
- 日本最大手の車のオークション会場USSが主要取引先の為、車のオークションについては知識が豊富です。
目次
中古車オークションは2種類
車のオークションと言っても2種類あります。
- 個人向けオークション
- 業者向けオークション
個人向けオークションはインターネット上で、年齢等の条件をクリアしていれば誰でも参加できます。
しかし、業者向けオークションは参加資格のある限られた業者しか参加できません。
もし、業者向けのオークションに参加したい場合はオークションの代行業者を利用して参加します。
個人向けオークション
個人向けオークションはオークションサイトを運営している会社によって、種類や提供しているサービスが様々です。
しかし、個人オークションの代表と言えば「ヤフオク!(2023年秋頃から名称はYahoo!オークション)」です。
Yahoo!オークション(ヤフオク!)
「Yahoo!オークション」は、売る時も買う時も利用できるオークションサイトです。
参加資格は、満15歳以上(中学生を除く)でYahoo!IDを持っている人なら誰でも参加することができます。
車だけではなく、おもちゃやアクセサリー、家電等様々な品物が出品されています。
メリットは、個人の間でやり取りをするため、手数料を安く済ますことができる点です。
入札の手順等は他の商品と同様に行いますが、自動車特有の事情として、取引後に名義変更が必要です。
また、代金の振込手数料や、車の落札後の輸送費用は落札した人が負担するケースがほとんどです。
「入金がない」「商品が届かない」等のトラブルにも自分で対応しなければなりません。
業者向けオークション
業者向けオークションは中古車を扱う業者が利用するオークションです。
買取業者であれば、個人から買い取った車等をオークションで販売業者へ売る(卸す)ために利用します。
また、販売業者であれば、個人に販売する車をオークションで買います。(仕入れる)
個人で利用することはできません。
利用したい場合は、オークションの代行業者や代行を受け付けている車屋さんを探して利用します。
業者向けオークションは、会場によって参加できる条件が異なります。
会場ごとの条件をクリアしなければ入ることはできず、会員以外の一般の人はどの会場にも基本的に入ることはできません。
車の実物を見ることができるのは、会員の業者だけのため、代行業者を利用しても、車の実物を確認することができません。
車のオークションの流れ
利用するオークションが「個人向け」か「業者向け」もしくは、車を「売る」か「買う」によって流れは変わります。
一つずつ解説していきますが費用や注意点については後述しています。
ここでは、大まかな流れがイメージできるように解説していきますが、ご自身の興味がある個所を読み進めれば大丈夫です。
個人オークションの場合
個人オークションの流れを紹介します。
車を売る(出品する)時
- サイトのIDを作る
氏名・住所・電話番号や商品代金受取口座等の情報入力等 - 必要書類を揃える
※必要書類
車検証・自賠責保険証明書・自動車納税証明書・自動車リサイクル券
※落札者が名義変更するときは次の必要書類を用意する
印鑑証明書・譲渡証明書(要実印の押印)・委任状(要実印の押印) - 写真を撮影し、必要事項の入力して出品する
ヤフオクの場合出品料3,000円程度が必要
入力するときは車検証が手元に用意しておくと便利 - 落札されたら入金確認
- 納車準備
必要書類とともに引き渡す
参考サイト:ヤフオク!車の出品ガイド
- 出品前に車の必要書類が揃っているか確認しましょう。
(車検証・自賠責保険証明書・自動車納税証明書・自動車リサイクル券) - 写真撮影は、「外装(前後左右)」「内装」「タイヤの溝」「エンジンをかけて走行メーター」「シート」「その他傷のある所」を撮影している人が多い
※ナンバープレートは隠しておく - 出品中に入札を検討している人からの質問メッセージが送られることがあるので対応しましょう。
- 車が落札された場合に必要な諸経費について計算しておきましょう。
諸費用の内訳は、中古車登録料、重量税・自賠責保険等の税金、リサイクル預託金です。 - 落札後不当なキャンセルされた場合についても検討し、明記しておくと安心です。
出品しているのは、実は車屋さんがほとんどです。
もし素人が車を出品する場合は、諸費用等よく調べてから出品しましょう。
車を買う(落札する)時
- サイトIDを作る
住所・氏名・電話番号・口座登録・カード情報登録等を始めに行うことが多いです。 - 欲しい車を車を見つけたら入札する
落札できた場合にはヤフオクの場合システム利用料の3,000円程度や諸経費・法定費用・リサイクル預託金+車の輸送費が別途必要な場合が多いです。 - 落札出来たら、陸送(輸送)の方法を決める
陸送費は落札者が負担する場合がほとんどです。 - 入金する
銀行振り込みなどの場合は振込手数料は落札者が負担します。 - 納車
納車後は車と自賠責保険の名義変更等を行う
参考サイト:ヤフオク!ヘルプ
- 車の本体の価格以外に、諸費用が必要です。
内訳は、中古車登録代行料等の諸費用、重量税や自賠責保険料、リサイクル預託金です。 - 入札を検討している場合は価格欄以外の(商品説明や備考・コメント欄等)隅々まで確認しましょう。
価格欄に諸費用額が0円になっていても、コメント欄に諸費用が明記してある場合があります。
興味本位で入札してみて、本当に落札出来てしまうケースも多々あります。
好奇心だけで入札することは、出品者はもちろん他の入札者にも大変迷惑がかかりますので絶対にやめましょう。
オークション代行を利用する場合
車を売る(出品する)時
- 代行業者を探し、申し込む
必要経費や還付金、最低落札価格等について打ち合わせをする
依頼する場合は最初に出品手数料を支払う場合が多い - 代行業者に必要書類を預ける
- オークションに出品される
- 落札された場合は代行業者に成約料や成功報酬を支払う
落札されなくても、出品手数料は戻ってこないことが多い - 車の代金が振り込まれる
- 1回のオークションで落札されなかった場合
- 支払いをするタイミング等
以上については業者によって様々です。契約前に確認しておきましょう。
車を買う(落札する)時
- 代行業者を探し、申し込む
依頼する場合は、システム利用料や手数料、保証金等を支払う場合が多い - 車を探し、入札を依頼する
インターネット上で探せる場合や、業者が車の候補をリストアップしてくれる場合が多い
落札の上限額や、名義変更、保険等を依頼する場合も事前に相談しておく - オークション当日
会場で実物を確認できる場合は担当者とやりとりし、確認してもらう
納得ができれば入札を代行してもらう。 - 落札できた場合は、車両代金を支払う
落札ができなかった場合、再出品料を支払うか、オークション会場から車を搬出する陸送費が必要 - 納車
名義変更を自身でする場合は、納車後に行う
- 入札前の下見オプションの有無
- 納車後の保証
- 中古車新規登録や名義変更を代行してもらう時の料金
- トータルの金額がいくらになるか
車のオークションの仕組み
業者向けオークションを依頼する場合のオークションの仕組みについて解説します。
業者向けオークションが初めてという方に向けた内容です。
ご存じの方は飛ばしていただいても大丈夫です。
この記事の中でポイントとなる言葉は以下の4つです。
- スタート金額
- 売り切り
- 希望金額
- 流札(流れる)
オークションの仕組みがわかれば、代行業者を利用する時には、業者との話し合いもスムーズです。
オークションが成立する場合
オークションは全てが0円から始まるわけではありません。
オークションの始まりの金額は出品者が決めた「スタート金額」から始まります。
オークションが成立するときの流れから解説します。
会場によりますが、応札者は(POSと呼ばれる)ボタンを持っています。
出品されている車を欲しい業者がボタンを押していくので競り上がっていく値段を、見ながらほしい金額の間はボタンを押し続けておきます。
出品者は、売っても良いと考えている希望金額まで応札があれば、競りの途中で「売り切り」の合図を出します。
売り切りを付けた後は、金額は自動では上がりません。
応札者が2名以上いた場合、応札した分だけ値段が競り上がっていきます。
最終的に一番高い金額を付けた応札者が落札することができます。
オークションが不成立の場合
応札が出品者の希望金額(売り切り金額)に届かなかった場合、「流札」となります。
会話の中で「流れる」という言葉が出てくることも多いです。
オークションで落札されなかった時に使われています。
流札になった場合、出品者は2つの選択をしなければなりません。
再出品をするか、しないかです。
どちらを選択しても費用がかかります。
再出品すれば、再出品料がかかります。
再出品しなければ、オークション会場から車を搬出する陸送費がかかります。
売り切り金額を安く設定してしまうと、赤字になる可能性があります。
ですが、金額が高くなるのをぎりぎりまで待っていると、応札者がいなくなり「売り切り」の合図を出せなくなってしまいます。
応札者には売り切りの金額がスタート時には知らされていないため、公正な競りができるようになっています。
ちなみに、売り切りの合図を出すのは2パターンで、予め金額の設定して自動で出すか、様子を見ながら手動で出すのどちらかです。
売り切りの合図を何円の時に出すかが出品者の勝負どころとなるでしょう。
オークションの相場
中古車業界で相場というと3つの相場があります。
オークション相場 | 中古車オークションでの価格 |
買取相場 | 車の買取専門業者や中古車販売業者に売却するときの価格 |
小売相場 | 中古車販売店で店頭で売られている時の価格。車の情報誌等が提供しているサイトで調べる |
どの相場を調べるかによって、調べるサイトや調べる方法が変わります。
オークション相場を調べる時は、オークション代行業者などが提供している検索サイトで調べます。
この場合、「車 オークション相場」などと入力して検索しましょう。
オークション代行業者などが提供している検索サイトで、メーカー・車種・年式等を入力すると、オークション相場の価格が検索できます。
買取相場の場合は、検索をしても参考価格程度にしか見ることは難しいでしょう。
というのも、買取業者に依頼したときに業者も買取相場を見ながら料金提示をします。
その買取相場は業者向けの相場表の為、一般の人が正確な買取相場を知ることが難しいと言えます。
小売り価格の相場は、「車 値段」での検索や車の情報誌等様々なメディアから知ることができます。
相場は最新情報を参考にする
オークションの相場は、オークションが開催されるごとに更新されます。
そのため更新頻度は1週間ごとで、車の価格の相場は、1週間ごとに下がっていくことが一般的です。
また、為替や海外貿易の規制等、経済状況によって左右されることがあります。
車の相場を知るためには常に最新の情報を参考にしましょう。
また、車は同じ車種・年式・走行距離でも、エンジンや傷・へこみ、内装状態等同じ車は1つとしてありません。
車の状態によっては相場とズレることもあります。
あくまでも、目安として捉えましょう。
車のオークションを利用する時の注意点
車のオークションを利用する時にハードルがグッと下がるような基本情報や確認した方が良いことなどを解説していきます。
諸経費等については、オークションで1円でも安く買いたい、高く売りたいと考える方にとって一番気になる部分かと思います。
この後に解説しています。
落札者の場合
ご自身が落札者の場合、大前提として、希望する金額で落札できるかどうかはわかりません。
必ず、上限金額を決めておきましょう。
その他、落札者の場合以下の内容について解説していきます。
- 落札後の納車方法
- 落札後のキャンセル
- 名義変更について
- 入札前の下見(代行利用の場合)
- 落札後不備が見つかった場合
落札後の納車方法
基本情報として、落札後の納車は、落札した人が陸送費(輸送費)を負担したり、取りに行くことが原則です。
特に個人でオークションを利用する時には、入札する前に出品されている場所を必ず確認しましょう。
オークション代行業者を利用する時は、陸送の手配はしてくれますが、費用は実費負担のところが多いため料金の確認をしておきましょう。
落札後のキャンセル
落札後のキャンセルは、代行業者に依頼した場合、個人でオークションを利用した場合、どちらもキャンセルは原則としてできません。
どうしてもキャンセルしたい場合は、代行業者によって対応が異なります。
契約前に確認しましょう。
個人オークションの場合も、キャンセルは基本的にはできないでしょう。
オークションサイトを利用していて、サイトの運営会社に問い合わせたとしても取引のキャンセルが出来るのは出品者のみです。
もし、無償でできた場合は出品者の好意でしてくれているに過ぎませんが、そのようなケースはとても珍しいでしょう。
個人オークションでのキャンセル料は出品者によりますが、5万円程度が多いようです。
入札前には、欄外のコメント欄まで目を通しましょう。
また、慣れないオークションで争っていると、冷静さを失ってしまう場合があったりします。
個人オークションを利用する場合は、あらかじめ自身の中で上限額を決めて参加するようにしましょう。
名義変更について
車の名義変更は落札者が行うことが基本です。
出品者から必要書類を預り、運輸支局で行います。
名義変更後は、名義変更が完了した証明として、車検証のコピーや写真を送付することが業界ではマナーのようになっています。
最低でも1か月以内には名義変更を完了させましょう。
もし、ご自身ですることが難しい場合は、出品者や代行業者に依頼することができます。
その場合費用は2~3万円程度必要でしょう。
入札前の下見(代行利用の場合)
オークションが始まる前に車の実物を確認することを、現車確認や現車下見といいます。
個人オークションの場合も入札期間中に下見ができる期間を設けている出品者が多いです。
出品者に連絡を取り、実物を確認させてもらうと安心です。
この入札前の下見は、オークション代行業者利用する場合、サービスが様々です。
場所によって、無料で下見を行っている場合もあれば、オプションの場合もあります。
代行業者と契約する前に確認してみましょう。
現車確認は、出品される場所(出品ヤード)に車が移動されてから競りの当日までの間、自由にできます。
現車確認ができるのは、オークション会場の会員の人だけです。
以前は、一般の人も会員と同伴できる事もあったようですが、現在はできません。
そのため、購入希望者が車を見たい場合は、写真や口頭等で車の状況を確認するしかありません。
外装チェック
内装チェック(たばこのニオイやペットの有無等)
タイヤの溝チェック
エンジンをかける
エンジンをかけて走らせる
落札後の不備があった場合
個人オークションの場合出品者によって対応は様々ですが、ノークレームノーリターンが基本です。
車に対するアフターサービスもないため、万が一問題が起こったとしても個人間で解決をしなければなりません。
業者向けオークションもノークレームノーリターンが基本です。
ですが、業者向けオークションの場合出品票と違う場合はクレームをつけることができます。
ただし、オークション会場がクレームを受け付けてくれる期間は短く、だいたいが落札後1週間以内です。
注意点するべきところは「落札後」なので、購入者の手元に届いてからではありません。
また、車のオークションは業者間のやり取りが基本なので、受け付けてくれるクレームには限りがあります。
例えば以下のようなことでクレームは受け付けてくれない可能性が高いです。
- 20万円~30万円以下の車
会場によって価格は異なりますが、低価格車両=何か理由があるので自己責任で買ってください。ということになります。
- 修復歴のある車
- 改造車
- 出品票に明記していたことに関するクレーム
明記しているので落札後どんなことがあっても責任は負いません。ということです。
- 3万円程度の不具合や工賃
不具合を見つけても、修理代が3万円程度の物であれば受け付けてくれません。
また、修理が必要で、3万円以上の部品代+工賃がかかったとしても、工賃については落札者(購入者)が負担します。
繰り返しになりますが、車のオークションは業者間のやり取りが基本です。
一般的な車の利用者が「明らかに対処してもらえるだろう」と感じたことが対処してもらえなかったりする場合があります。
代行業者によっては、オプションサービスで保証期間を設けている業者もあるようです。
代行業者では、業者によって利用者が安心できるサービスを様々な形で提供しています。
契約前にサービス内容を確認してみましょう。
次に解説するのは、必要書類についてです。
出品者向けですが、納車後は落札者も書類が揃っているか、確認する必要があります。
ぜひ目を通してみてください。
出品者の場合
ご自身が出品者の場合、落札されるまでの準備に時間が必要になることが多いでしょう。
出品前に以下のことを確認しておくとスムーズに取引できるようになります。
- 必要書類
- 落札されなかった場合
必要書類について
出品者の場合
出品する前に以下の4つの書類が揃っているか確認しておきます。
車検証・自賠責保険証明書・自動車納税証明書・自動車リサイクル券
この書類は、個人でも代行業者を利用する場合でも、車が落札されれば必要になります。
紛失していることに気が付かず出品してしまい、落札後に気が付いた場合にはトラブルの原因になりかねません。
どの書類も再発行できるものですが、最低でも出品する前にどこに保管しているかは確認しておいた方が無難です。
落札後は、速やかに名義変更が必要となります。
落札者が名義変更を行う場合は、出品者が以下の3つの書類を用意します。
印鑑証明書・譲渡証明書(押印要)・委任状(押印要)
印鑑証明書は自治体の区役所やマイナンバーカードを利用すればコンビニのマルチコピー機で発行できます。
必要書類のダウンロードは以下からできます。
譲渡証明書 | 委任状 |
譲渡証明書と委任状には実印の押印が必要です。
落札されなかった場合
オークションに出品した場合、必ず落札されるというわけではありません。
落札されない原因は、応札金額が出品者の希望金額(売り切り金額)に届いていないことがほとんどです。
オークション代行業者に依頼し落札されなかった場合は、再出品する場合もしない場合も費用がかかります。
費用については後述で丁寧に解説しているのでそちらをぜひご覧ください。
車のオークションでかかる諸経費
車の購入をオークションで検討していると、オークションで出品されている車両を見ていると、「やっぱり安く買えるんだなぁ」という気になってきます。
実際に安いかもしれませんが、オークションで明記されている金額は車両本体の価格だけです。
そこに消費税はもちろん、実際に乗車するとなると整備費用などが掛かる場合があります。
特に車検の有無については落札後の金額に大きく影響します。
車の購入を検討している人も、売却を検討している人も、オークションを利用する時は総合的に判断しましょう。
個人オークションを利用する場合
代表的な個人オークションサイト「ヤフオク」で解説します。
ヤフオクを利用する時に必要な費用はシステム利用料の3,080円です。(2023年時点)
システム利用料は出品の場合は出品する時に必要で、落札の場合は落札したときに必要となります。(入札料は無料)
落札でその他必要な金額は、現在価格の下に明記されている参考諸費用に記載されています。
諸費用 | 登録代行料等、税金以外に発生する費用のこと |
法定費用 | 重量税・自賠責保険などの税金と保険料 |
リサイクル預託金 | 車を廃棄処分する時に必要なリサイクル料金の預託金 |
【補足】リサイクル預託金について
リサイクル預託金は、購入の時などに支払います。
支払いの証明としてリサイクル券が発行されます。(紛失の場合は再発行可)
車を売却をして、所有者の手を離れれば、所有者にはリサイクル預託金が還付され、新しい所有者がリサイクル預託金を支払います。
所有者が変わるごとに、リサイクル預託金の負担が新しい所有者に引き継がれるということです。
最終的に車を廃車処分する人がリサイクル料金を支払います。
参考書費用に金額がかかれていない場合、出品者によって下部のコメント欄にトータルで金額が記載されている場合もあります。
入札を検討している場合は下部にあるコメント欄の隅々まで確認しましょう。
代行業者で落札(購入)する時
落札するときの車両代金以外でかかる費用について解説します。
- 業者への手数料
代行業者に依頼して、契約すれば必ずかかる費用です。
業者オークションで落札するときの手数料は、依頼する業者によりますが、トータルで45,000円~55,000円程度かかります。
以下は落札できた場合に必要です。 - 落札料
10,000円程度 - 陸送費
車種や距離によって変わります。実費負担する場合が多いです。
東京~大阪(約500㎞)で5万円程度・東京~名古屋(約360㎞)3.5万円程度
※あくまでも目安です。これに消費税が追加されます。 - 自動車税相当額
車検が残っている車両を落札した場合に必要です。
出品者が先払いした未経過分の自動車税を支払います。
以下は車を使用するために必要な手続きを業者に代行してもらう場合の費用
- 車庫証明
代行の場合は、15,000~20,000円程度。自分でする場合は2,200円(場所は警察署) - 名義変更
代行の場合は22,000~35,000円程度。自分でする場合は4,000円~5,000円(場所は運輸支局) - 中古車新規登録
車検がない場合のみ必要。代行の場合は30,000~40,000円程度。自分でする場合は2,500円~3,000円
(場所は運輸支局)
車検が残っていない車両を購入した場合は、車検料15万円程度が必要です。
手続きを業者に代行してもらうと、かなり費用がかかるように感じますが、不当な料金設定というわけではありません。
業者が手続きをする場合も、利用者が手続きをする場合も全く同じ場所へ行って、同じ手続きをします。
手続きする場所へ行く往復の移動時間や、行ってからの待ち時間等を考えると妥当ではないかと感じます。
ただし、上記の手続きはご自身で出来るものばかりです。
業者によりますが費用を抑えるのであれば、自分で手続きをすれば10万円近く費用を抑えられる場合があります。
代行業者で出品(売却)する場合
出品するときに必要な費用について解説します。
- 出品料
オークションへ出品するために必要な料金。出品する会場や出品するコーナーによって変わる場合が多い。
(詳細は欄外下の補足にて)
1万円程度~ - 陸送費
出品する車が置いてあるところからオークション会場へ車を運ぶ費用
※会員以外の人がオークション会場へ車を搬入することはできません
距離や場所によって変わります。1万円~
以下は成約になった場合に必要です。
出品代行手数料
3~4万円。成約になった時にのみ必要や業者や最初に支払う業者等様々です。 - 成約料
1万円~2万円程度
以下は成約にならなかった場合に必要です。 - 再出品料
1回のオークションで落札されず、再度出品しなおす場合に必要です。
1万円程度 - 陸送費
再出品しない場合にオークション会場から搬出するための費用。
距離や場所によって変わります。1万円~
【補足】オークション会場は全国各地にあり、運営会社も様々です。
またオークション会場には、ざっくり言うと低価格車両コーナーや外車コーナー等様々なコーナーがあります。
コーナーによって出品料が異なります。
オークション以外の選択肢
車の売却や購入をオークションで検討していた方は、読んでみてどのように感じたでしょうか?
思っていたより費用と手間がかかると感じた方が多いのではないでしょうか?
車の売却や購入を検討している時にオークションを選択肢に入れた方なら、中古車販売店を選択肢から外した方が多いと思います。
個人で車の売買ができるサイトなら、「かばば」や「ジモティー」があります。
(※弊社が取引しているサイトやPRなどではありません。)
「かばば」は車専門のフリマサイトです。
個人売買で特に面倒な書類のやり取りや、購入後のメンテナンス等をしてくれます。
ジモティーでも車の売買を行っています。出品しているのは、車屋さんが多い印象です。
車屋さんは、予算や条件に合わせて車を探してくれたり、事情を汲んで買ってくれたりもします。
安全に車を売買できる方法やご自身にあった購入方法を選択しましょう。
【まとめ】オークションの利用は手間と費用、時間が意外とかかる
- オークションは「個人オークション」と「業者向けオークション」の2種類がある
- 業者向けオークションを利用する場合は代行業者を利用する
- オークション代行を利用する時の注意
・車の実物を見ることはできない
・希望している価格で購入(落札)できない可能性がある
・出品しても落札されない場合がある
・申し込み~取引完了まで時間がかかる - 個人オークションを利用する時
・手数料がない分車の売買がお得に出来る
・トラブルは起こった場合自分で対応しなければならない - 落札(購入)するときのチェックリスト
・車両代以外の諸費用や代行業者への手数料
・落札できた場合おの陸送費
・入札前に現車確認ができるか
・納車後の不備があった場合の対応について
・納車後に名義変更が必要 - 出品(売却)するときのチェックリスト
・必要な書類が揃っているか
・写真を撮影する場合は「外装」「内装」「タイヤの溝」「エンジンをかけて走行メーター」「シート」「その他傷のある所」を撮影する
・落札されなかった場合はどうするか検討しておく